STORY 01
不動産事業
父から受け継いだ不動産。
リノベで入居率100%へ。
築年数の古い物件に
新しい魅力と価値を
このプロジェクトをきっかけに、パワー・ステーションの不動産事業は
コンサルティングの道を歩むことになる。
海原 雅範
パワー・ステーション / 専務取締役
賃貸仲介の現場を経験したのち、管理部に異動してきたベテラン。M氏から不動産の相談を受け、新たな施策を提案する。
M氏
不動産オーナー
北海道を離れ、東京で証券会社の営業をしていた男性。父の訃報をきっかけに、残された不動産を引き継ぐこととなる。
亡くなった父の跡を継ぎ、
不動産オーナーに。
今から約10年前。東京の証券会社に勤めていたM氏は、亡くなった父から不動産をゆずりうけた。だが、対応の悪い管理会社に不信感がつのる日々。これでは父の不動産を守りきれない。安心して任せられるパートナーを探していた。その候補にあがったのが、父の時代から賃貸仲介でやりとりがあったパワー・ステーションだった。
原状回復では解決しない。
現場を知っているからこその痛感。
賃貸部から管理部へ異動したばかりだった海原は、M氏の不動産をみて驚いた。家賃の回収率が低い。理由は以前の管理会社。ずさんな入居審査でマナーの悪い住人が多かったのだ。さらに築年数も古い。内装の回復も必須だった。だが、それだけでは空室は埋まらない。長年、賃貸の現場を経験していた海原はそれを悟っていた。
「リノベーションしませんか?」
父の不動産はまだ価値があるという提案。
「リノベーションしませんか?」意外な提案にM氏は戸惑った。賃貸売買の知見を活かした新しい取り組みだという。もちろん、成功事例はない。リスクのある実験的な施策だ。だが、「家賃を下げる」という安易な方法でないことにM氏は好感を持った。この不動産にはまだまだ可能性がある。海原の真剣な眼差しから、その意志を感じとった。
築年数が古くても、
不動産の価値は下がらない。
過去、賃貸の現場でお客様から受けた要望の数々。その経験とデータを信じ、内装デザインやインテリアにこだわった。結果、リノベーションは大成功だった。築年数が古かったため認知に時間はかかった。だが、決まり出すと一気に満室になった。オーナー様が持つ不動産の魅力や価値を引き出す。実績としてカタチになった瞬間だった。
リノベの成功体験を活かして、
新築物件にチャレンジ。
後日、M氏は海原に新しい相談を持ちかけた。それが、新築の投資用物件だった。北海道の新築は比較的、内装が平凡なものが多い。そんななか、リノベーションの技術や知識を活かしたハイグレードな物件を建てたいという要望だった。土地を購入し、設計会社と図面からのやりとり。いよいよ、管理部の枠を超えはじめていた。
オーナーさまの一言が自信に。
強気の提案で入居率100%。
こうして手がけた新築の投資物件は、一部屋ごとに内装デザインが異なる魅力的な物件に仕上がった。懸念点は同じエリアに別の新築物件が建ったこと。海原は賃料設定に悩んだ。だが、「この物件はすばらしい作品です」と言いきるM氏の一言に背中を押された。結果、賃料を下げるどころか、相場より高い賃料で満室となった。
管理から投資のパートナーへ。
最大の賛辞をその名に込めた。
成功を受けて、この物件はシリーズ展開されることになった。M氏と海原はオーナーと管理会社という枠を超えて、投資のパートナーになったのだ。M氏は、その物件シリーズの名にフランス語で「豪華」「贅沢」を意味する「リュクス」という言葉をそえた。それは普段、口数の少ないM氏が海原に送った、最大の賛辞でもあった。
パワー・ステーションの
不動産事業を変えた分岐点。
間取りや内装、インテリアに介入することが投資のお手伝いにつながる。M氏との出会いによってその感触が得られた、と海原は振り返る。設計して終わりではない。入居者募集も責任を持って取り組むこと。そんな姿勢がオーナーさまからの信頼になる。事実、10年経った今もM氏と海原は新築物件の企画を毎年、継続的に続けている。
全ての責任を
背負いきる姿勢
管理や企画だけで終わらない。
すべてを一貫して担い、オーナーさまの
不動産価値に責任を持つ。
物件の価値を
下げない提案
リノベーションなどの工夫により、
たとえ築年数の古い物件でも
簡単に賃料を下げる手段は取らない。
離職率が低く
長く委託できる
社員の定着率が高く、オーナーさまとの
関係性を深く構築できるため
長期的に安心して取引ができる。